お薬と病気の覚書
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
インフルエンザ
インフルエンザとはどんな疾患でしょうか?
私なりにまとめてみました。

●インフルエンザウイルスによる感染症
法律で感染症に指定されている
学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としている(医師に裁量は認められている)。


●感染の仕方
飛沫感染
罹患している人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたインフルエンザウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染する。
潜伏期間は1日から3日

●症状
発熱(通常38 度以上の高熱)・頭痛・全身の倦怠感・筋肉痛、関節痛などが突然現われ、咳・鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1 週間の経過で軽快する。いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強いのが特徴である。
(小児では中耳炎を起こしやすく、気管支喘息を誘発することもある。)

(最近は、毎年の罹患や予防接種の普及により、症状の軽い人も出
てきている。軽い人も検査キットによりインフルエンザと診断されるともいえる。)

●治療薬
抗インフルエンザウイルス剤
 インフルエンザウイルスが細胞外へ出て行くことを阻害することにより、インフルエンザウイルスの増殖を抑える。
 発症後48時間以内に服用することが大切。
 発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウイルス排泄量も減少する

タミフル 成人用のカプセルと幼小児用のドライシロップがある。
 通常1日二回朝夕5日間服用、医者によっては4日間処方もあり。
 ドライシロップは苦味が強いので希望者にはフレーバーによる味付けをしている。
重篤な副作用は、ほとんどないが、消化器症状(嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など)の副作用が報告されている。

 ★タミフル服用後の異常行動については現在のところ因果関係ははっきりしてません。高熱による異常行動との区別もついていません。心配なら、タミフル服用後は目を離さず様子を観察するといいでしょう。
【2007年現在、10代の患者には原則使用禁止となってます。】

リレンザ・・粉薬の吸入薬、A型B型に有効。正しく吸入することが必要。
シンメトレル・・もともとパーキンソン病の治療薬。A型にのみ有効、最近は耐性のA型インフルエンザの出現であまり使われていない。催奇性が認められてるので妊婦には禁忌。

◇その他
麻黄湯・・風邪の引き始めに用いる漢方薬、インフルエンザにおいて症状を軽くするという報告がある。

対症療法的に、解熱鎮痛薬、せき止め、痰きり薬など、風邪の症状を抑える薬が処方される。
肺炎など細菌による2時感染を防ぐために抗生物質が処方されることもある。

★子供(15歳以下)における解熱鎮痛薬の使用の注意点。
×脳症、脳炎との関係が疑われてる非ステロイド系解熱鎮痛薬
 (商品名 ボルタレン、ナポール、ポンタールなど)
×ライ症候群との関係が疑われているサリチル酸系解熱鎮痛薬 
 (商品名 アスピリン、PL顆粒 、LLシロップなど 市販薬・・バファリン、ケロリンなど)
◎アセトアミノフェン(商品名・・カロナール、アンヒバ、アルピニーなど)の使用が安全である

●予防法
①予防の基本は予防接種
接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5カ月間その効果が持続するとされている。

予防接種をしたら絶対かからないということはいえないが、重症化を防ぐので、高齢者、慢性呼吸器疾患患者、循環器疾患患者、免疫機能低下患者などの、ハイリスクグループには積極的なインフルエンザワクチンの接種が必要。
(医療機関内でも、接種をしており、私が勤務する薬局では開局以来5年、感染者は出てないということです。)

②帰宅時のうがい、手洗い
 外出時のマスク使用 通常の風邪の予防にも役立つ。

③流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控える
特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲労気味、睡眠不足の人はわざわざでかけないこと。

③室内では加湿器などを使ったりして適度な湿度(50~60%)を保つ、
空気が乾燥すると、インフルエンザに罹患しやすくなる。乾燥により咽頭粘膜のウイルス粒子に対する、物理的な防御機能が低下する。

④予防薬としてのタミフルの使用
詳しくは続きで

●罹患後の拡大防止
発症中もちろん、解熱後2日目ではウイルスを排出してる可能性があるので、インフルエンザにかかった人は、家の内外問わず、マスクを着用すること(薬局に来る時にはマスクをしておいてもらいたいと思っている)
安静にし、水分、栄養、睡眠を十分とること。
無理して、会社などに出勤しないこと。



●毎年のように流行するのは何故?
今流行しているウイルスにはA型とB型があり、A型は香港型、ソ連型とよばれるようにさまざまな二つの蛋白の組み合わせがある。また、蛋白そのものも、抗原性のマイナーチェンジを繰り返しているので巧みに人の免疫機構をすり抜けて流行を続けている。

インフルエンザは発症(発熱)の約1日前から感染性があり、発症から24時間程度がもっとも感染性が高いこと、潜伏期(1日から3日)が短く、このため世代間時間が短いため、短期間で急速に患者数が増加するため。


●語源は?
流行が周期的に現われてくるところから、16 世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザ(influenza)の語源であると言われている。



詳しく知りたい人は続きで
★予防薬としてのタミフルの使用
予防薬としては、2004年7月にリン酸オセルタミビルに対し、成人および13歳以上の小児を対象に、効能追加が承認されました。米国の成績ですが、予防効果は82%と報告されています。ただし、その使用に関しては、様々な条件があります。その条件とは、(1)インフルエンザを発症している患者と同居する高齢者や慢性疾患をかかえるいわゆるハイリスク患者を対象としている、(2)医療保険の給付対象とならない、(3)医師の処方が必要である、などです。また、用法・用量も異なっており、治療に使用する場合は1日2回、1回75mg(5日間)であるのに対して、予防投与の場合は1日1回75mg(7日間~10日間)です。リン酸オセルタミビルの予防投与はワクチンによる予防に置き換わるものではありません。

●毎年のように流行するのは何故?
【インフルエンザウイルスはウイルス粒子内の核蛋白複合体の抗原性の違いから、A・B・Cの3型に分けられ、このうち流行的な広がりを見せるのはA型とB型である。A型ウイルス粒子表面には赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という糖蛋白があり、HAには15の亜型が、NAには9つの亜型がある。これらは様々な組み合わせをして、ヒト以外にもブタやトリなどその他の宿主に広く分布しているので、A型インフルエンザウイルスは人畜共通感染症としてとらえられる。ウイルスの表面にあるHAとNAは、同一の亜型内で わずかな抗原性を毎年のように変化させるため、A型インフルエンザは巧みにヒトの免疫機構から逃れ、流行し続ける。これを連続抗原変異(antigenic drift)または小変異という。いわばマイナーモデルチェンジである。連続抗原変異によりウイルスの抗原性の変化が大きくなれば、A型インフルエンザ感染を以前に受け、免疫がある人でも、再び別のA型インフルエンザの感染を受けることになる。その抗原性に差があるほど、感染を受けやすく、また発症したときの症状も強くなる。そしてウイルスは生き延びる。
さらにA型は数年から数10年単位、突然別の亜型に取って代わることがある。これを不連続抗原変異(antigenic shift)または大変異という。インフルエンザウイルスのフルモデルチェンジで、新型インフルエンザウイルスの登場である。人々は新型に対する抗体はないため、大流行となり、インフルエンザウイルスはさらに息をふきかえして生き延びる。 】

インフルエンザは流行性の疾患で、流行時には短期間に全年齢層を巻き込み、膨大な数の患者を発生します。この理由は(1)インフルエンザは発症(発熱)の約1日前から感染性があり、発症から24時間程度がもっとも感染性が高いこと、(2)おおむね1人の感染者から3人の新たな感染者が生じること(基本再生産率が3であるといいます)、そして、(3)潜伏期が短く、このため世代間時間が短いため、短期間で急速に患者数が増加するためです。本邦では例年、11月から4月ごろまでの冬から早春にかけて流行しており、近年の流行のピークは、2月初め頃で、12月から患者数が増え始め、4月には終息することが多いようです(IDWR週報過去10年との比較グラフ)。

●解熱鎮痛薬
 小児のインフルエンザ患者に解熱剤としてアスピリン等のサリチル酸製剤を投与すると、稀に脳浮腫・脂肪肝を主徴とする予後不良のライ症候群を起こすことがある。アスピリンの長期投与を受けている小児では、インフルエンザの予防が大切である。
 一方、近年インフルエンザの流行期に、幼児を中心とした小児において、急激に悪化する脳炎・脳症などの重症神経系合併症例が増加することが明らかとなり問題となっている。厚生労働省「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」(班長:森島恒雄名古屋大学医学部教授)で行った調査によると、毎年50 ~200 人のインフルエンザ脳炎・脳症患者が報告されており、その約10~30%が死亡している。臨床経過や病理所見からは、上記のライ症候群とは区別される疾患と考えられるが、原因は不明である。インフルエンザ脳炎・脳症の増加の原因については先の研究班で詳細な調査が続行されており、すでに一部の非ステロイド系消炎鎮痛剤の使用との関連性が疑われているため、それらをインフルエンザの治療には使わないよう注意が求められている。

●抗インフルエンザ薬
近年、インフルエンザウイルスが細胞から細胞へ感染、伝播していくために不可欠な、ウイルス表面に存在するノイラミニダーゼの作用をブロックすることによって、増殖したインフルエンザウイルスが細胞外へ出て行くことを阻害する抗インフルエンザウイルス薬剤が開発されました。ノイラミニダーゼはA、B型に共通であることから、A型、B型インフルエンザ両方に効果があります。現在2種類の薬剤が使用可能です。吸入薬のザナミビル(商品名リレンザ)と経口薬であるリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)は、2001年2月より健康保険の適応となり、2002年4月からはリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)ドライシロップが健康保険の適応となり、1歳以上の小児で使用可能となっています。重篤な副作用は、アマンタジンに比べ少ないとされていますが、消化器症状(嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など)の副作用が報告されています。また最近、リン酸オセルタミビルにおいても耐性ウイルスの出現が報告されました。アマンタジン耐性、オセルタミビル耐性となったインフルエンザウイルスによる感染が容易に生じるかどうかは不明ですが、いずれにせよむやみな使用は慎むべきと考えられます。

これらの抗インフルエンザウイルス薬は、発症後48時間以内に服用することにより、合併症のないインフルエンザでの罹病期間を短縮することが確認されています。ハイリスク患者においても、抗菌薬を必要とするような合併症を減少させたという報告もありますが、合併症などの重症化を予防できるかどうかについてはまだ結論は得られていません。いずれも、医師の処方が必要な薬剤です。

また、塩酸アマンタジンは催奇性が疑われるため、妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌となっています。ザナミビル、リン酸オセルタミビルに関しては、妊娠中の投与に関する安全性は確立しておらず、動物実験では薬剤の胎盤通過性が報告されており、治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ投与することとなっています。

授乳婦に投与する場合は、乳児に対する安全性も確立していませんし、乳汁中に薬剤が移行することが動物実験などで報告されていることから、投薬中の授乳を避けることが勧められます。

2005年11月開催の第36回小児感染症学会でリン酸オセルタミビル服用後の異常行動に関する報告がなされ、報道等でも話題となりました。これに対して米国食品医薬品局(FDA)は、同学会で発表された症例を含むリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)内服後の小児死亡例に関して、報告された小児死亡とリン酸オセルタミビルとの間に因果関係があるとは結論づけられない、との見解を示しました。日本小児科学会も、リン酸オセルタミビルとこれらの死亡についての因果関係が明らかなものはないものの、今後も十分な市販後調査の継続と適切な公表を望むとしています。さらに、2006年11月に開催された第37回小児感染症学会における厚生労働省調査研究班(横田ら)の発表によれば、全国12都県の小児科医に対して行った調査で、医師 2,846件、患者・家族2,545件の回答から、リン酸オセルタミビルと異常言動との関連性は、リン酸オセルタミビルを使用しなかった群の発現頻度は 10.6%、リン酸オセルタミビルを使用した群の発現頻度は 11.9%で、有意差を認めなかったとしています。


●予防接種
現在、日本で行われているインフルエンザの予防接種に使用するインフルエンザHAワクチンについては、平成12年4月に中央薬事審議会において検討が行われ、平成12年7月から薬事法上の用法・用量が以下のようになっています。 年齢群 接種用量・方法 接種間隔・回数
13歳以上 0.5mlを皮下 1回又はおよそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種
6~13歳未満 0.3mlを皮下 およそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回
1~6歳未満 0.2mlを皮下
1歳未満 0.1ml



●新型インフルエンザ
これまでの新型インフルエンザウイルスは、すべてトリ世界からヒト世界に侵入したウイルスから発生していると考えられています。この侵入には、3つの段階があります。まず1段階目は、新しい亜型のインフルエンザウイルスがヒトの身近に出現することです。2段階目は、そのウイルスが人の体内で増殖することができるようになり、ヒトで症状を起こすことです。3段階目は、効率的にヒトからヒトへと感染する能力を獲得することです。

最近特に、A/H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスが、東南アジアを中心にその地域の鳥の世界に定着しつつあり、病鳥や死鳥との濃厚接触により感染するヒトがあとをたたず、このままヒトへの感染が続けばこのウイルスがヒトに適応して、効率的にヒト-ヒト感染するようになり、新型インフルエンザとなることが懸念されています。


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
インフルエンザインフルエンザ(''Influenza'')はインフルエンザウイルスによる急性感染症の一種で、流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)、略称・流感(りゅうかん)とも言う。発病すると、高熱、筋肉痛などを伴う風邪様の症状があらわれる(詳細はイ
2007/02/07(水) 03:04:02 | あかねのblog
  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。