お薬と病気の覚書
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ヘルペスウイルスによる疾患(水ぼうそうなど)
ヘルペスウイルスの仲間は、皮膚や粘膜に水ぶくれを作るのが特徴的です。単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスがその代表です。

ヘルペスウイルスは、症状がおさまったあとも体の中に潜んでいて、免疫力が落ちた時再び活動を始めることがあるのが特徴です。

◇水痘(水ぼうそう)
 水痘ウイルスに感染して起こり、発熱と全身に強いかゆみを伴う発疹が特徴の感染症。水痘にかからない子供はほとんどいないといわれるほど子供にはよく見 られる病気。
 ごくまれに「脳炎」や「髄膜炎」を起こすことがある。
<発疹>
 虫さされのような小さい発疹が、背中やお腹にでき、時間とともに、顔や頭部、腕、足などに次々とできる。口の中の粘膜やまれにまぶたや結膜にもできることがある。最初の発疹ができてから3~4日間は次々と新しい発疹ができる。
 赤い発疹は1日たつと中に水を含んだ水疱に変わる。
 さらに3~4日すると水疱は乾いてかさぶたになる
<発熱>
発疹が現れるのにあわせて発熱する。
10歳くらいまでの子供の場合はそれほど高い熱は出ず、37~38度台の熱が3~4日続く程度

【感染経路】
 水痘にかかった子供の咳やくしゃみからウイルスが飛び散って広がる飛沫感染ほか、水疱(水ぶくれ)の中にウイルスが入っているので、つぶれた水疱から出た液を通して接触感染することもある。
潜伏期間は2~3週間。
発疹が現れる1~2日前からすべての発疹がかさぶたになるまでの期間感染力がある。 幼稚園や学校などはすべての水疱がかさぶたになるまで出席停止。

【治療薬】
◆抗ウイルス薬(アシクロビル) 
ゾビラックス、グロスパール
 ウイルスが体内で増殖しないように作用する薬。感染の早い時期に服用すると発疹や水疱の数が少なく済むので症状が軽くなり、治りも早くなります。1日4回の服用が基本。

ゾビラックス軟膏
抗ウイルス剤入りの口腔用の軟膏
ゾビラックス眼軟膏
角膜炎の時に使用する抗ウイルス剤入りの眼軟膏、下まぶたに付けた軟膏が、徐々に目の中に広がり効果を発揮します。

◆カチリ (フェノール・亜鉛華リニメント )
皮膚を保護し、かゆみをやわらげる塗り薬です。
防腐、消毒、鎮痒作用のある“フェノール”と、患部を保護し炎症をやわらげる“酸化亜鉛”が含まれています。また、添加物のトラガントは、水分が蒸発後に薄膜を残し、皮膚を保護する働きをします。

◆かゆみを抑える「抗ヒスタミン剤」や水疱をかきむしったところから細菌感染しないように「抗生物質」の飲み薬が処方されることがある
 
★インフルエンザと同じく、サリチル酸系の解熱鎮痛薬は、激しい嘔吐や意識障害などを伴う「ライ症候群」を起こすという報告があります。
 ×アスピリン、PL顆粒、LLシロップなど

【予防】
 予防接種。任意接種の一つで、1歳から受けれる。
 水痘の子と接触してから3日以内にワクチンを接種する。100%予防することはできないが、もし罹っても症状は軽くなる。 


◇帯状疱疹
 水痘ウイルスに感染すると、ほとんど水痘を発症します。水痘は治りますが、治った後もウイルスは体の神経節に潜んで生き延びています。過労などで免疫力が落ちたときにウイルスが再び活動を始めると、胸や背中、顔などの神経にそって痛みを伴う発疹や水疱が帯状に現れます。これを「帯状疱疹(タイジョウホウシン)」と言います。
 一般にお年寄りに多い病気ですが、若い人や子供でもまれに発症することがあります。

 感染力は弱いですが、家族が帯状疱疹になったとき、水痘になったことのない赤ちゃんは水痘を発症する事もあります。

治療は水痘と同じ「抗ウイルス薬」。1日5回の服用が基本
《薬の飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。痛風の薬のプロベネシド(ベネシッド)、胃の薬のシメチジン(タガメット)、免疫抑制薬のモフェチル(セルセプト)、喘息の薬のテオフィリン(テオドール)などとの併用に注意します。》

冷えると痛みが増すので暖めるとよいでしょう。まれに発疹や水疱は治っても神経の痛みが残ることがあります


◇ヘルペス性口内炎
ヘルペス(単純疱疹)というウイルスによっておきる感染症です。

38~40度の高熱が数日続きます。口の粘膜に小さな水ぶくれができたり、歯ぐきが赤く腫れてきます(歯肉炎)。すごく痛いので、飲んだり、食べたりができなくなります。
水分が十分にとれないと、脱水症になることもあります。

◇口唇ヘルペス
多くの場合子どものときにヘルペス性口内炎(初感染)。
そのとき、ウイルスが体の中に残っていて、大人になってから口内炎をおこすことがあります(再発)。このときの症状は軽くて、唇にピリピリする水ぶくれができます。かぜ気味、ストレス、生理前、紫外線浴びるなど、体調をくずしたときにでやすいようです。

治療は水痘と同じ抗ウイルス薬

性器に水ぶくれのできる性器ヘルペスもあります。


我が家の長女も水ぼうそうに罹りました。一歳になったばかりで、私は年子の長男を妊娠してました。妊娠中にかかるとよくないということで、私は実家に、長女はダンナのお母さんに預けました。そのころはまだ、抗ウイルス薬が開発されてなくて(1994年から)長女は結構水泡がひどかったらしく、今も額の真ん中に跡が残ってます。いつもなんとなく気になる私です。だから、水ぼうそうの患者さんには水泡をつぶさないように、カチリも上にのせる様に優しく塗って下さいというようにしてます。




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ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)
毎年冬場になると、乳幼児を中心にウイルスによる急性胃腸炎が流行します。嘔吐下痢症、おなかにくる風邪とも呼ばれるように、嘔吐や下痢が激しいのが特徴です。
今冬は、ノロウイルスにより、大人にも流行し、多くの患者が発生しました。
(なお、食中毒、O-157などは細菌性胃腸炎です、細菌は、食品中で増えますが、ウイルスは人間の細胞の中で増えるのが特徴))

原因となるウイルスは、ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス、アストロウイルス等の小型球形ウイルスなど多くの種類があり、何度も嘔吐下痢症になることもあります。
その中でも特に、症状が重く集団発生する、ロタウイルスとノロウイルスについてまとめてみました。

◇ロタウイルス性胃腸炎
乳幼児嘔吐下痢症ともいわれ、6か月から2歳までの乳幼児に多く発症し、冬場に流行。保育園や幼稚園などで集団発生する。看病する家族や、医療機関などで接する大人にも感染することあり。
潜伏期間1~3日

【症状】
 下痢、嘔吐が主症状で、腹痛や発熱を伴うことも多い。白色下痢便が一週間くらい続くことが多く、嘔吐は最初の1~3日くらいが普通であるが、各症状の出方や、持続時間は、年齢差や個人差が大きい。
吐き下しすることにより大量の水分を失い、脱水症状を起こす場合がある。時に熱のないけいれんを起こすことがある。

【感染経路】
 ◆人から人への感染
  吐物や便の中に含まれるウイルスが手、あるいは手で触れたもの(おもちゃ、哺乳瓶、食器など)を介して口に入る経口感染

◇ノロウイルス性胃腸炎
【症状】
乳幼児から成人まで発症。
症状の始まりは突発的に起こることが多く、吐き気を催し、嘔吐する。しかもそれが一度で終わらず何度も激しい吐き気が起き嘔吐を繰り返すことが多い。それに、下痢が続き、さらに発熱を伴うこともある。これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることもない。
潜伏期間1~2日

症状が治まってもウイルスは1週間以上排出されてる場合もあり。
また感染しても発症しないまま終わる場合(不顕性感染)や、風邪と同様の症状が現れるのみの場合もある。ただし、これらの人でもウイルスによる感染は成立しており、便中にはウイルス粒子が排出されている。

【感染経路】
 ◆人から人への感染
  吐物や便の中に含まれるウイルスが手、あるいは手で触れたものを介して口に入る経口感染
  吐物の飛沫から感染する場合もある。

 ◆汚染食品からの感染
  ノロウイルスは貝類(カキ)に蓄積されてることがあり、ウイルスに汚染された貝類を生、あるいは加熱が不完全なままで食べることにより感染。
  また、ウイルスを持っている人が調理した際に食品が汚染され、その食品を摂取した場合に感染する場合もある。

【予防】
 ◆手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つこと。
 ◆特に、排便後や調理前は石けんと流水での手洗が大切。タオルの共用を避けることも必要。
 ◆便や吐物の処理をする時は素手で触らず、ビニール手袋を使用。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用。エタノールなどのアルコール系消毒薬は無効。
 ◆ウイルスは熱を加えると死滅するので、ウイルスに汚染されている可能性のある食品は、中心部までよく加熱すること。食品の中心温度85度以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされている。

【治療法】
◆基本は食事療法です。
半日から1日ほど何も食べずに胃を空っぽにして休ませるのが一番。
吐き気が落ち着いたら、水分を少しずつとる。
吐き気がなくなったら、お粥など、消化のよいものを少しづつ食べる。

◆使用される薬剤
特効薬(抗ウイルス薬)はない。
ナウゼリン・・吐き気止め
小児には座薬使用、DS、錠剤もあり
吐き気が治まらなく体力の消耗、脱水が心配される時に使用。
座薬は効果出るのに1~2時間、DSは30分程度で効果あり。
弱った胃腸の働きを助け、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助ける。

ビオフェルミン、ミヤBM細粒、ラックBなどの乳酸菌製剤・・整腸作用
ロートエキス散・・胃腸の痙攣をおさえ、痛みや吐き気を抑える。ナウゼリンとは作用が拮抗するので、時間をあけて使用したほうがよい。抗コリン作用により、喉の渇きがでやすい。

脱水症状が激しい時は、病院で点滴する必要あり。




実際に私も一昨年嘔吐下痢になったのです。薬局の患者さんの殆どが嘔吐下痢というころ、次々と薬局の同僚も罹りました。日頃から薦めている経口補水液が吐いたあとの体に非常においしく感じ、それ以来自信を持って薦めることができるようになったのが利点でした。
補水液は水分だけでなく嘔吐や下痢によって失われた電解質(KやNa)を補ってくれるので回復が早いのです。普段飲むと少々しょっぱいです。

そして、昨年はノロウイルスにダンナが罹りました。激しい嘔吐にこちらが怯えるほどでした。トイレが一階と2階と家の中に二つあったので、ダンナの使った2階を2週間の間、だんな専用にして他の家族は使わないようにしたら、子供たちにもうつりませんでした。やはり、感染経路はそこだと確信しました。








インフルエンザ
インフルエンザとはどんな疾患でしょうか?
私なりにまとめてみました。

●インフルエンザウイルスによる感染症
法律で感染症に指定されている
学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としている(医師に裁量は認められている)。


●感染の仕方
飛沫感染
罹患している人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたインフルエンザウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染する。
潜伏期間は1日から3日

●症状
発熱(通常38 度以上の高熱)・頭痛・全身の倦怠感・筋肉痛、関節痛などが突然現われ、咳・鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1 週間の経過で軽快する。いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強いのが特徴である。
(小児では中耳炎を起こしやすく、気管支喘息を誘発することもある。)

(最近は、毎年の罹患や予防接種の普及により、症状の軽い人も出
てきている。軽い人も検査キットによりインフルエンザと診断されるともいえる。)

●治療薬
抗インフルエンザウイルス剤
 インフルエンザウイルスが細胞外へ出て行くことを阻害することにより、インフルエンザウイルスの増殖を抑える。
 発症後48時間以内に服用することが大切。
 発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウイルス排泄量も減少する

タミフル 成人用のカプセルと幼小児用のドライシロップがある。
 通常1日二回朝夕5日間服用、医者によっては4日間処方もあり。
 ドライシロップは苦味が強いので希望者にはフレーバーによる味付けをしている。
重篤な副作用は、ほとんどないが、消化器症状(嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など)の副作用が報告されている。

 ★タミフル服用後の異常行動については現在のところ因果関係ははっきりしてません。高熱による異常行動との区別もついていません。心配なら、タミフル服用後は目を離さず様子を観察するといいでしょう。
【2007年現在、10代の患者には原則使用禁止となってます。】

リレンザ・・粉薬の吸入薬、A型B型に有効。正しく吸入することが必要。
シンメトレル・・もともとパーキンソン病の治療薬。A型にのみ有効、最近は耐性のA型インフルエンザの出現であまり使われていない。催奇性が認められてるので妊婦には禁忌。

◇その他
麻黄湯・・風邪の引き始めに用いる漢方薬、インフルエンザにおいて症状を軽くするという報告がある。

対症療法的に、解熱鎮痛薬、せき止め、痰きり薬など、風邪の症状を抑える薬が処方される。
肺炎など細菌による2時感染を防ぐために抗生物質が処方されることもある。

★子供(15歳以下)における解熱鎮痛薬の使用の注意点。
×脳症、脳炎との関係が疑われてる非ステロイド系解熱鎮痛薬
 (商品名 ボルタレン、ナポール、ポンタールなど)
×ライ症候群との関係が疑われているサリチル酸系解熱鎮痛薬 
 (商品名 アスピリン、PL顆粒 、LLシロップなど 市販薬・・バファリン、ケロリンなど)
◎アセトアミノフェン(商品名・・カロナール、アンヒバ、アルピニーなど)の使用が安全である

●予防法
①予防の基本は予防接種
接種からその効果が現れるまで通常約2週間程度かかり、約5カ月間その効果が持続するとされている。

予防接種をしたら絶対かからないということはいえないが、重症化を防ぐので、高齢者、慢性呼吸器疾患患者、循環器疾患患者、免疫機能低下患者などの、ハイリスクグループには積極的なインフルエンザワクチンの接種が必要。
(医療機関内でも、接種をしており、私が勤務する薬局では開局以来5年、感染者は出てないということです。)

②帰宅時のうがい、手洗い
 外出時のマスク使用 通常の風邪の予防にも役立つ。

③流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控える
特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲労気味、睡眠不足の人はわざわざでかけないこと。

③室内では加湿器などを使ったりして適度な湿度(50~60%)を保つ、
空気が乾燥すると、インフルエンザに罹患しやすくなる。乾燥により咽頭粘膜のウイルス粒子に対する、物理的な防御機能が低下する。

④予防薬としてのタミフルの使用
詳しくは続きで

●罹患後の拡大防止
発症中もちろん、解熱後2日目ではウイルスを排出してる可能性があるので、インフルエンザにかかった人は、家の内外問わず、マスクを着用すること(薬局に来る時にはマスクをしておいてもらいたいと思っている)
安静にし、水分、栄養、睡眠を十分とること。
無理して、会社などに出勤しないこと。



●毎年のように流行するのは何故?
今流行しているウイルスにはA型とB型があり、A型は香港型、ソ連型とよばれるようにさまざまな二つの蛋白の組み合わせがある。また、蛋白そのものも、抗原性のマイナーチェンジを繰り返しているので巧みに人の免疫機構をすり抜けて流行を続けている。

インフルエンザは発症(発熱)の約1日前から感染性があり、発症から24時間程度がもっとも感染性が高いこと、潜伏期(1日から3日)が短く、このため世代間時間が短いため、短期間で急速に患者数が増加するため。


●語源は?
流行が周期的に現われてくるところから、16 世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザ(influenza)の語源であると言われている。



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